津次郎

映画の感想+ブログ

もうデヴィッドボウイもプリンスもいないんだなあ・・・洋楽厨だったあの時代を思い出すサントラ

むかし映画フットルース(1984)というケヴィンベーコン主演のダンス映画があり、そのサントラがものすごく売れるという現象があった。そして、フットルースのサントラを買ったり聞いたりした人のほとんどが「サントラというものはやたら魅力的に感じられる…

いちばん重要なスキルかもしれない「なんとなく、うさんくさい」という見識

都市の企業にたいして、一定の短見をもっていると思います。 とりわけIT関連の先進企業には、田舎の労働者が、想像もできないような不文律があるんだろうなあ──と想像してみます。 おしゃれな人たちが仕事してて、横文字が使われいて、いろいろと合理化され…

教授はやっぱり教授です、クイズダービーを見て勘違いした学歴のこと

むかしクイズダービーというクイズ番組があった。 何人かの著名人がクイズに答える。常連枠とゲスト枠があった。二人組の一般参加者が誰が正解するかを予想して、賭ける。賭けられた著名人がクイズに正解すると持ち金が増える。 倍率があり、当たんないだろ…

いつまでもつの?ウィキペディアの「仲が良い」

芸能人のウィキペディアで、よく「仲が良い」との表現を見かけます。 とくにアイドルのウィキペディアに多く、 ○○と仲が良い。また△△とも仲が良い。また事務所がおなじ□□とは、いっしょに食事や買い物へ出かけるほどの仲である。 ──などと、表記されています…

時の面影(2021年製作の映画)

3.4文芸ドラマのキャリーマリガンでなく、ふつうの現代人の、あまり真面目でないキャリーマリガンが見たいのだった。 トレーラーをみるかぎりPromising Young Woman(2020)が、それな感じだったが、日本へ来たんだろうか。来るんだろうか。 ネットフリック…

アデュー(2019年製作の映画)

5.0動画配信サービスのなかには、ショートフィルムが交じっている。ことがある。 フルサイズの映画とショートフィルム。 その関係や位相について、よくわからないが、多くの映画監督が、その履歴のはじめに、ショートフィルムをつくっている。 小説における…

傷心からの再生 ラースと、その彼女 (2007年製作の映画)

3.6ラーズ(ライアンゴズリング)は信心深い好青年だが、人付き合いをしない。兄夫婦も町の人たちも気にしているが、心を開かない。 そんなあるときラーズの住む小屋に大きな荷物が届く。その晩、ラーズは兄夫婦に「女性」を紹介する。それは等身大のいわゆ…

君が描く光/ケチュンばあちゃん(2016年製作の映画)

3.3韓国にはひとえがスターダムを得る地盤がある。代表てきなのは、パラサイトのパクソダム、これのキムゴウン、演技派のハンイェリといったところ──かと思う。ぜんぜん見ないが、個人的な記憶のなかには子猫をお願いのオクチヨンがいる。長身で、いつもポケ…

0点 君と世界が終わる日に Season1 (2021年製作のドラマ)

1.0ツッコみたくても、ぜんぜんツッコまないのが、社会の美徳であると思う。 世の中、なにも言わないに、こしたことはない。 しかし、ロメロがナイトオブザリビングデッドを作ったのは1968年である。 今は2021年。 50年のあいだに、いくつものゾンビドラマ/…

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3ショーンコネリーがカツラをかぶって一時的に復帰したネバーセイネバーアゲイン(1983)という007作品がある。 イオンの正規品じゃないが、わたしをふくめ、たいていのロートルは、ジェームズボンドといったらショーンコネリーでしょ──なので、ネバーセイ…

人狼(2018年製作の映画)

3.0原作は押井守のアニメーション人狼JIN-ROH(2000)。 かえりみて、この話は悲劇的宿命の主題がじつに韓国好みだった。 押井守のアニメを原作としているのに、むしろ韓国ノワールのように見えてしまう特質を持っていた。 この逆輸入に触れた結果、元のアニ…

思い、思われ、ふり、ふられ (2020年製作の映画)

1.5すきなユーチューバーができまして、なぜすきなのか考えてみたのですが、おそらくYouTube上の番組で見せる姿と、わたしたちが知らない彼らの日常に、あまり差がない──ということだと思ったのです。 もちろん、かれらの日常は知らないことなんで、はんぶん…

映画研究者の映画 リトル・チルドレン (2006年製作の映画)

3.0しばしばレビューで「よくある」を使うのだが、じっさい、どんだけ「よくある」のか、羅列しようとすると、それができない。 しろうとの感想だし、それでもいいが、よくあると言っておきながら、ひとつも思い浮かばないのはマズいとおもったりする。 いく…

reunionに期待 ラブ・アクチュアリー (2003年製作の映画)

5.0映画を愛するとは、けっこう、いいかげんな表現だと思います。 なにかのタイトル(映画、ドラマなど)を見て、救われたとか、立ち直ったとか、映画監督または俳優を志したとか、一念発起したとか──作品が人生の重大なきっかけになったことを、著名人が述…

魔女の地下王国からの脱出 サスペリア・テルザ 最後の魔女 (2007年製作の映画)

2.0イタリアのホラーの代表格というとダリオアルジェントだが、ダリオアルジェントに、感心したことがない。 サスペリアをリアルタイムではないが、たしか小または中学校のタイミングで見ているが、幼いわたしですら、なんじゃこりゃみたいな印象をもった。…