津次郎

映画の感想+ブログ

2019-12-05から1日間の記事一覧

ビリーマックがスパイに MI5 消された機密ファイル (2011年製作の映画)

3.8ビルナイをはじめて知った時すでにシニアだった。ベテランではあっても映画は後発だったのかもしれない。あるいは世代によってそう見えるのかもしれない。まるで笠智衆のように、最初から老人だったのである。 しかし、知ってからは多くの映画で見た。と…

進化を続ける韓国映画 パラサイト 半地下の家族 (2019年製作の映画)

5.0近年の日本映画は韓国映画の影響を受けている──と思う。それが表明されたことはなく、表立った潮流をつくってもいないが、なんとなく──、時には瞭然と、そう思う。影響を受けたのはノワール的空気感で、ここ数年のあいだにみるみる李相日風な映画が増えた…

素人が俳優を使って撮った未編集の群像劇 菊とギロチン (2016年製作の映画)

1.0時代の表現が拙くて現代人が昔の服を着て時代劇を演じている感じがありました。衣装もまっさらで庶民の底辺感が欠けていたと同時に、あからさまなセット、間に合わせなロケーションにもげんなりしました。 活動家の闘争、その躍動を描き出そうとしている…