津次郎

映画の感想+ブログ

ノアセンティネオのかわいさ チャーリーズ・エンジェル (2019年製作の映画)

チャーリーズ・エンジェル

2.3
imdbの点が異様に低かった。4.8。

小市民なので、映画を見るまえに、imdbの点をかくにんする。
imdbの点は手堅い。ので、参考にして、見たり、見なかったりする。
映画に点が付いているのは、消費者として助かる。

世のなかには、作品に点をつけることは、創造のスピリットに背反するとか、リベラルな進歩的文化人みたいなこと言うひとがかならずいる。
だけど、消費生活では、なんでも点が付いていりゃ、消費者は助かる。
きっと、んなこと言うひとだって、車や家電を買うなら、試乗レビュー点や使用レビュー点をないがしろにはできないだろうさ。

それはいいとして4.8ってことは、国内の5点制に置き換えると2.4になる。
imdbは国内レビューより、点がずっと辛い(からい)が、にしても低い──と思った。
ここフィルマでは3.8だが、国内レビューでは、ほとんどのメジャー作品が3.5の近似値になるゆえ、参考にならない。笑

それもいいとして、rottentomatoesでも、52%と78%だから、悪くない。
imdbとrottentomatoesは乖離することが多々あるとはいえ、4.8はコケを予感させた。
とはいえ、たとえば大コケでゆうめいになったCatsは2.8だし上(下)には上がいるもんだが、低さに興味をそそられた、ので見た。

すなわち評点には、多様な誘導がある。
高ければ見る。低すぎても見る。あっちのレビューとこっちのレビューの乖離が大きいなら、やはり見る。
だから消費生活に点は必要です。

で、分母(採点者)が大勢で、手堅いimdbがなぜ低評価4.8なのか。見て、考察してみた。思ったのが三つ。

①笑わせるところが、けっこうスベる。
想定としてはキングスマンやメリッサマッカーシーのスパイやバディのようにもっと貪欲に、きたない笑いを取りに行ってもいい気がするがCharlie's Angelsてことで、笑わせどころも、わりと上品で、なんとなく古く、もたつきがあった。
クリステンスチュワートはSNL(サタデーナイトライブ)常連なので、笑いの間合いは持っている人なんだが、はっちゃけないタイプで、SNLでも、いつものクリステンスチュワートのまんま、真顔で笑わすパターン。
なんとなく「真面目な人たちが笑いを担当しているぎこちなさ」が、ぜんたいとして、あった。

②セクシーよりもヘルシーな印象で、ケイトジャクソンが三人いる感じ。ファラフォーセットやジャクリーンスミスやシェリルラッドみたいな肉食獣がいなかった気がする。(おっさんの意見です)
また、チャーリーズエンジェルの来歴からして三者はもっと凸凹していていい。ただし、きれいどころを揃えた結果、日本ではウケた。チャーリーズエンジェルというよりむしろ北条司っぽかったのかな。

③こまったことにノアセンティネオがいちばんかわいい。

映画の見所になっているのは、くるくると着替える三者のファッション。コドモっぽい映画だと思う。
序盤は面白くて「えっコレ悪くないじゃん」と思って見ていたが、どんどん倦んでいく。わりと明確に退屈を感じた。個人的にはimdb評を飲めた。

どうでもいい話だがコンブチャというインスタやっているような人が飲む高価なダイエット飲料がある。それがコンブチャなのに昆布茶とはまったく関係のないもので、チャーリーズエンジェルも飲んでるよってことで広まったのだという。国内3.8なら、あながちホントかもしれないと思った。