津次郎

映画の感想+ブログ

きれいな姉妹 シスターズ (2022年製作のドラマ)

シスターズ

4.0
かねてから韓国は整形大国と言われている。
日本人はそのことを揶揄してきた。が、テレビ、YouTube、Tiktok、映画、メディアの中の日本女性は今やかなりの確率でいじった顔をしている。もはや日本と韓国が逆転している。

知っての通り「韓国は整形大国である」とは、彼女らがきれいであることの補注のようにして使われてきた。きれいなのは整形したからだ──と言いたかったわけ。それが言えなくなると“地”が競われる。

個人の好みは置いて、種族の女性をいちばんきれいと位置づけるのは地球人の常識。ゆえに日本人も多かれ少なかれ日本人女性がいちばんきれいであるという相対的な矜持と美意識をもって、みずからをアイデンティファイしてきた。

が、日々接するメディア(テレビ、YouTube、Tiktok、映画)を通じて、それがことごとく負けるのを目の当たりにする。
ビジュアルがもたらす挫折感。

もちろん比較する必要はないがコンテンツは国際的なので、いやでも差が目に飛び込んでくる。

ずっぽり右だったら、じぶんを偽って「いや日本人女性のほうがきれいです」と踏ん張るところだが、エンタメ上ではみんな大概ノンポリで生きている。

Netflixの新作に見つけたドラマ、シスターズ(Little Woman)。キム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフ。きれいさに惹かれた。──のはわたしだけじゃない。

今日のTV番組第1位(日本)。

クオリティも負けきれいも負けランキングも負け・・・。
NetflixのTop10見るたびに感じる敗北感・・・。

──

ひとえのナチュラル美人キム・ゴウン、子役あがりのベテランナム・ジヒョン、はちどりのキム・ボラ監督が3年かかって探し出したヒロインパク・ジフ──3人がオルコットの若草物語(Little Woman)に基づくドラマで姉妹を演じる・・・高まる期待感。

貧しく清らかな主人公、過酷な運命、いじめ体質の富裕層や大企業──韓ドラが得意とする設定に引きつけられる。

寄ったときの肌がしっかりきれい。台詞がバカじゃない。脳ある人が見ることを前提にしたドラマづくり。めくるめく運命・・・。(──まだふたつしか見ていません。)

海外エンタメが日本人をひきつけ外国礼賛するようになると日本人は日本を好きでなくなる──かもしれない。とりわけ若い人に外国はすてきで日本はダサいという概念が根付いてしまうのはいいことじゃない。だからエンタメのクオリティが大事。韓国はそこに気づいているからエンタメの発展と輸出を国策にしているわけです。