津次郎

映画の感想+ブログ

2019-06-30から1日間の記事一覧

長回しに耐えるブロスナン グレイティスト (2009年製作の映画)

3.5長男に死なれた家族──父と母と弟──三人がその葬儀を終え、車上で長回しになるのがタイトルロールでした。ずっと父──ピアーズブロスナンの表情を追うのですが、一寸たりと違和感がなく、完全に息子に死なれた父親でした。演技云々するのもナンセンスなほど…

研究者ガヴァシの考察 ヒッチコック (2012年製作の映画)

3.5谷崎潤一郎のエッセイに悪魔のような女(1955)のことが書かれているのを読んだ記憶があります。悪魔のような女は、夫が愛人と結託し、心臓の弱い細君を謀殺するフランス映画ですが、文豪はその死に様に「女があんな風に死ぬのをはじめて見た」と、衝撃の…