津次郎

映画の感想+ブログ

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

2.9配信に入ってきていたので見た。ブックスマートの人Beanie Feldsteinが出ていて同じ制作年2019だったが、訛りを聞いて微妙な気分になった。 ブックスマートはアメリカではなかっただろうか。よく解らないがこの訛りはリバプールとかスコットランドとかそ…

全員パラノイド サーヴァント ターナー家の子守 シーズン3 (2022年製作のドラマ)

4.0カヤスコデラリオとジェシカビールが出てくるThe Truth About Emanuel(2013)という映画があった。子を亡くした失意/錯乱から、人形をそだてている母親──のところに雇われたナニー、の話だった。 その話にやや似ている。が、Mナイトシャマランが噛んでい…

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.0世界じゅうで何億もの人々に愛されているシリーズ。ぜんぜんきょうみなくて、生まれて(50年経って)はじめて見た笑。 Yesterday(2019)のラスト。“ジャック”が迷い込んだ世界にはビートルズがない、だけじゃなくハリーポッターもなかった。 このレビュ…

執着心 ザ・ファン (1996年製作の映画)

2.9もはや、だれひとり、それを話さなくなったが、テラスハウスという人気番組があった。 個人的に、日本映画/ドラマをけなすことが多いが、テラスハウスがあった当時、ネットフリックスで、もっとも面白いプログラムはテラスハウスだった。 わたしは、じぶ…

悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.2キャラクターに個性がある。設定が不明瞭だが、じぶんの解釈だとこんな感じ。ヒロインは校内乱射事件の生き残り。姉夫婦はお料理チャンネルでにわか長者になったインフルエンサー。廃村を丸ごと買い取ってテーマパーク建設の野心がある。車はテスラ。投資…

引用探し 博士と狂人 (2018年製作の映画)

4.5原作はイギリスの作家、サイモン・ウィンチェスターの1998年の著作「博士と狂人:世界最高の辞書オックスフォード英語辞典の誕生秘話」。 で、ウィンチェスターのウィキペディアに、以下の一文を見つけた。 『1998年にメル・ギブソンがこの作品の映画化権…

バッド・エデュケーション(2019年製作の映画)

4.0足が付くっていう言葉があるが、横領が発覚するシークエンスがよかった。学校のカード。経理課長パムとその家族はそれを私的に使っている。息子がホームセンターで建材を買う。買いまくる。ものを揃えるため、系列店舗を跨いで買いまくる。ホームセンター…

アンヌ+:THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.4映画のなかでは多様性に親しんでいるが、わたしたちの多くは、一生涯LGBTとまみえないかもしれない。 人様のことは知らないが、少なくともわたしは、タイやこの映画の舞台のアムステルダムのように、セクシュアリティの多様と、そのインフラ(=ゲイコミ…

勝利への脱出(1980年製作の映画)

4.0北京オリンピック(2022)が面白い。いい意味でもわるい意味でも劇的で胸があつくなる。 世の中は出来レースだと思う。ことがある。政治や経済。スポーツと文化。高野連。WHOの見解。ノーベル賞、映画賞、文学賞。地球温暖化。むろんオリンピックも。北京…

海外進出する蛮勇気 プリズナーズ・オブ・ゴーストランド (2021年製作の映画)

1.0レペゼンが世界を獲ると野望をかかげてたちあげたCandy Foxxですが、そのプロモーションビデオには日本の風物があざとく流用されています。 筒井康隆の「色眼鏡の狂詩曲」(1968年に書かれた短篇小説)では、(アメリカから見た)日本には、サムライ、ゲ…

え?ハインラインの?マジで? 夏への扉 ―キミのいる未来へ― (2021年製作の映画)

1.0ハインラインの夏への扉を愛読していました。わたしだけ。──なわけがありません。せかいじゅうで、多少でもSFをかじったことがあるひとなら、これがどれほどの名著か、くちを酸っぱくして語るにちがいありません。 もちろんこんにちでは、古典のようなポ…

もうすぐ死ぬだけど佳作 ラブ・ストーリーを君に (1988年製作の映画)

3.6この映画は佳作とされている。なぜそうなのか説明したい。(しろうとの見解に過ぎません。) 『松田優作主演による一連のアクション作品の脚本で知られる丸山は、ニューシネマが好きで、最初に薄汚く屈折した青年と、はねっかえりな少女に設定を変えて脚…

両手に笛木優子と牧瀬里穂 ジャンプ (2003年製作の映画)

4.0明瞭に覚えている。VODにあったので懐かしく見た。 検索したら監督は竹下昌男という人で、これ一本しかなかった。言わなくてもいいことだが、日本映画界では持ってない監督には仕事がめぐってくる。持っている監督は埋もれる。そんな傾向がある。(と思う…

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

2.5えなんでソウにクリスロック?甲高い声と腹話術師の人形みたいな顔にトビンベルの声がかぶさるのを想像できなかった。その違和感に抗することができず、見た。 が、ソウ(のシリーズは)は話が進展していてトビンベルはでてこなかった。ホラーはたいがい…

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5じゅうぶんに楽しませる映画でしたが、エドガーライトならもっといけた気がします。というか、私見にすぎませんが、エドガーライトとしては凡作だとおもいます。ところがトーマシンマッケンジーとアニャテイラージョイ。ふたりが映画の水準を青天井に上げ…