津次郎

映画の感想+ブログ

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

#生きている(2020年製作の映画)

3.0よく思うのだが、ゾンビ映画のばあい、もはや現れるまでが、まどろっこしくて、仕方がない。 ゾンビ映画なのは分かっている。ならば「現れた→たいへんだ」の導入部が、ぜんぜん要らない。と、個人的には思う。 ただし、韓国映画ならば、少なくとも解って…

希望のカタマリ(2020年製作の映画)

3.0Auli'i Cravalho。顔がいい。パーツが大きく、豊かで濃い。明朗と親しみと厚情が顔にでている。肉感もありフェミニンでもある。モアナそのものだと思う。 根無し草のように生きる少女の生活実態がリアルだった。貧苦と災難に遭いながらも、人間関係に難儀…

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.0もともと少年を思わせるミリーボビーブラウンが少年に化ける。粗野で快活、端正で聡明、器用で大胆、フレッシュで好ましく、強く勇敢。──物怖じしないキャラクターもさることながら、演技気配がなく、まさに女優──居るだけで、映画に躍動を与えていた。 …

ノワールなのにコミカル ミッドナイト・ランナー (2017年製作の映画)

5.0コミカルな雰囲気ではじまりますが、事件へ入りこんでいくほどに、シビアな景色が見えてきます。韓国映画の真骨頂だと思いました。 アクションや犯罪者、少女たちの痛ましさはナホンジンのようにシリアス、コメディとノワールで緩急しながら、熱い高揚が…

いじめの克明な描写 わたしたち (2016年製作の映画)

4.0少女がいじめを被る過程が克明につづられていて、つらかった。みごとな描写だった。 大人になって、個人主義をまとってみると、なんでもなくなるが、幼いころは、人のそっけなさに、圧倒されることがあった。 幼かったころ、そっけなさは強さとイコールだ…

弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.0恋愛ドラマには中高生くらいの思いが、大人まで引きずって描かれるものが多くある、と思う。とりわけ日本にはその展開をもっている話が多い。 なぜ、そうなんだろう。 個人的な見解だが、ノスタルジーが所以しているのではないか、と思う。 わたしたちは…

夭折と個人主義 君の膵臓をたべたい (2017年製作の映画)

3.0さくらははるきが、ひとりで生きていることを、称賛している。 さくらは、周りに友達や家族がいて、わいわいやらなければ生きられない。だから、はるきのような生き方がすごい。と見ている。 が、現実的には、はるきの生き方は、最も楽な生き方だと思う。…

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.0Charlie Kaufmanはひとりでジャンルだと思う。脚本のエターナルサンシャインやアダプテーション、監督の脳内ニューヨークやアノマリサが、なんであるのか、わからない。 ファミリー/ドラマ/スリラー/サスペンス/ホラー/コメディ/ファンタジー・・・のどこ…

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.5知らなかったがカンヒョンチョルはスウィングキッズの監督でもある。寡作だが完全主義で、興行も批評も手堅い。 2011年の本作は大ヒットし各国でリメイクされた。wikiによれば香港、ベトナム、日本、インドネシア、アメリカ──のリメイクがある、または予…

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0洋楽一辺倒だったが、個人的嗜好からして、縁遠いバンドだった。天才をわかっていなかった。そもそもFreddie Mercuryが出っ歯だったなんて知らなかった。おなじLucy BoyntonならばSing Street(2016)のほうが身近な洋楽だった。 スタジアムを埋め尽くし…

同情を請う アイネクライネナハトムジーク (2019年製作の映画)

1.0死後、紹介された三浦さんのツイッター発言で、『明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う』『国力を高めるために、少しだけ戒…