津次郎

映画の感想+ブログ

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

天然を描く難しさ さかなのこ (2022年製作の映画)

2.0 業界には天然なのか天然キャラなのか──の命題があるが、たいがいキャラなので、じっさいの天然の問題はそこ(真偽)ではなく天然が似合うのか似合わないのかの問題になろうかと思う。 (映画やドラマを撮影しているこちら側(カメラ側)には夥しい数の人…

まったり ちひろさん(2023年製作の映画)

2.0 『元風俗嬢であることを隠そうとせず、海辺の小さな街にある弁当屋でひょうひょうと働く女性。それぞれの孤独をかかえた人たちが、彼女のもとに引き寄せられるように集まり癒やされていく。』 ──という概説読んだだけで、なんか癪にさわった。ので見た。…

わりと強引 沈黙のパレード (2022年製作の映画)

3.3 全員が関わっている気配が察せられ真夏の方程式のように倒叙でもっていく。構造がわかると冷めるが演出は巧い。ただ容疑者Xの献身も真夏の方程式も出来が良すぎたので煎じの感覚が拭えない。なんとなく華や興も欠けていて、吉高由里子や渡辺いっけいの存…

初期荻上系 ペンションメッツァ (2021年製作のドラマ)

2.5 (偏見と憶測にみちていますので読まないでください。)(日本映画によってきらいなものを腐しながら見るという鑑賞術をつちかいました。エンタメの愉しみ方のひとつだと思っています。) 小林聡美とペンション。もたいまさこも光石研もいる。演出は荻上…

モンスターが雑巾 カラダ探し (2022年製作の映画)

1.5 学園+Groundhog Day+トイレの花子さん。(みたいな)ホラゲ風だが逐一挟まれる愁嘆場がクサかった。 いろいろ言いたいことをやめて一周させると日本のコンテンツお金なさすぎ。物量にショボさが出るのは人材育成をしていないから。人材育成をすると低予…

もはやスラッシャー MEN 同じ顔の男たち (2022年製作の映画)

2.8 ハーパー(バックリー)は夫の自殺について良心の呵責に苛まれている。トラウマから逃れることができず心の療養をとるため郊外へやってきた。 ──という話を考えすぎにこじらせたホラー映画。裂けや分娩の描写がもはやスプラッターだった。もっと大人しく…

表裏になっている賢さ エージェント・ゾーハン (2008年製作の映画)

5.0 ほとんどの日本映画はまじめで悲しいテーマをあつかっているが品質が低い。だけどまじめで悲しいテーマなので品質は責められない。すなわちまじめで悲しいテーマで映画をつくっていると酷評や能力の疑いを回避できる。また、なんとなく思慮深いふりもで…