津次郎

映画の感想+ブログ

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

仮想体験 レディ・プレイヤー1 (2018年製作の映画)

4.0カンヌやアカデミー外国語映画賞のような大きな受賞作品には、普段そういう映画を見ないような裾のコンシューマーが群がる。 万引き家族やドライブマイカーなどに、一定の酷評があつまるのは、そういうわけ。 最高の映画としてアベンジャーズやフリーガイ…

何でもできるダメな男 スティルウォーター (2021年製作の映画)

3.4名匠トムマッカーシーてこともあるが、帽子をかぶった髭のデイモンのサムネ/ポスターにひかれた。 なんの変哲もないチェックのワイシャツとジーンズ。ダメージ加工ってわけでもない、ただのくたびれた帽子。エクステンドなGoatee。ときどき帽子のつばにサ…

ミスキャストな気がする モンタナの目撃者 (2021年製作の映画)

2.9山火事消火作業中、判断ミスで人命を失ったことの罪悪感、そのフラッシュバックにさいなまれている主人公ハンナ(アンジェリーナジョリー)。 あらっぽいWildland Firefighter(原野火災消防士)という設定だがエレガントなジョリーはそれがことごとく似…

ヤッピーを誘拐 サムシング・ワイルド (1986年製作の映画)

3.6レイリオッタの訃報(2022/05/26)に触れてこれを書いた。レイリオッタをはじめて見たのは本作サムシングワイルドだった。 見たのは映画館ではなく(レンタルの)VHSだった(と思う)が公開からさほど離れていなかった。当時メラニーグリフィスはアイドル…

文春砲をカワセるか 2つ目の窓 (2014年製作の映画)

1.0思わせぶり。映画に具体性がないのは、もともと具体的ではないから。「なんかありそう」で持っていくいつもの河瀬映画でした。強迫されながら演じた俳優方々に同情を禁じえません。 とさつは通常スタンさせてから深く喉を切り裂いてしめますが、ここでは…

熱演とクオリティ 完全なる飼育 赤い殺意 (2004年製作の映画)

1.5(憶測に過ぎない記述があります。) さいきん(2022/05)河瀬直美に新たなパワハラの報道があった。先月、自身の映画「朝が来る」の撮影現場にてスタッフを蹴った──という文春砲があったばかりだった。 『(中略)そんな中、主にアメリカで活躍する俳優…

男性同士の性愛表現 BPM ビート・パー・ミニット (2017年製作の映画)

3.0男どうしの性愛シーンがすきじゃない。正直言ってブロークバック~でもゴッズオウンカントリーでも君の名前で~でもそれを感じた。 それらが名画であることに異存はない。 Aケシシュ監督のアデル~(2013)には、アデル・エグザルホプロスとレア・セドゥ…

シニアイヤー(2022年製作の映画)

2.7ウルフオブ~などに出ているジョナヒルが痩せたことがある。幾つかの映画に出ているが、じぶんはNetFlixのシリーズ「マニアック」で(やせたジョナヒルを)見た。 ふとくてコミカルなキャラクターでならした人が痩せると、かなり印象が変わる。 マネーボ…

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5人は環境によってつくられる。が、それには幾つかの意味がある。 (基本的に)安定した国の中産階級に生まれると衣食住が与えられ教育がほどこされ、それなりにいい子に育つ。 ここに出てくる三人は不安定な経済圏の貧しい家庭に生まれている。監督でもあ…

銭湯がチキン店に 最高のチキン~夢を叶える恋の味~ (2019年製作のドラマ)

3.0じぶんは映画レビューをやっていてえらそうにリテラシーとかも言ったりするやつだが、韓ドラに気にいった人を見つけるとそれなロジックがあまり関係なくなる。 これのばあいはキム・ソヘという人。廃業した銭湯をチキン店に改造してがんばる人たちの話。…

リアルできれいな人たち 私の解放日誌 (2022年製作のドラマ)

4.0マイディアミスターと同質の叙情。韓国だけができるアートハウスなドラマ。 都鄙、労働者、兼業農家、生活の空気感、かれらの溜息、非正規、住み込み、頑迷な厳父、口やかましい母、果てしない人生とそのメランコリー。 徹底したリアルとそれに相反する役…

王道の薄幸&王子様 アンナラスマナラ -魔法の旋律- (2022年製作のドラマ)

3.5韓国の俳優の「いくらでもいる気配」はすごい。 さいきん広瀬アリスに休養の報道があったのだが、日本には広瀬アリスしかいねえんかいってくらいに重なるときには重なるものなんだな──と思ったと同時に、日本のメイン俳優の絶対量の乏しさを痛感した。 な…

日本映画風の感傷 グッバイ、ケイティ (2016年製作の映画)

2.6グッバイ、ケイティは日本の映画、とりわけ女性がひどい目に遭う映画によく似ています。まわりには彼女とその性を食い物にする人たちがいて、暴力があって、搾取されるたびに愁嘆場がありますが、不屈の生命力によって困難に立ち向かう──そんなAsused Wom…

速い浜 オールド (2021年製作の映画)

3.0シャマラン監督の動機は「面白い映画をつくること」で間違いない。できは玉石(まちまち)だが、つねに新しいアイデアに挑戦している。 妙に聞こえるかもしれないが日本に「面白い映画をつくること」を動機としている監督がいるだろうか? 映画監督なんだ…

若い女と老人の友情コメディ ムッシュ・アンリと私の秘密 (2015年製作の映画)

3.5パリで間借りする若い女。家主の老人から(嫁が嫌いなので)息子夫婦を別れさせたら賃料を値引くと持ちかけられ、家主の息子を誘惑することになる。女と家主は不穏当な動機で同居することになるが、一緒に暮らす間に、お互いの欠点を補修していく。 家族…

読めない 殯の森 (2007年製作の映画)

2.0個人的に疑惑の映画。昔見たとき「なんかちがうぞ」と思った。あんを見てセンチメンタルポルノの作家だと知ったが、それまでは(この監督がなにかを)持ってるのか持っていないのかが正直わからなかった。当時海外の批評家もほめるのに苦心していたと記憶…