津次郎

映画の感想+ブログ

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

あの世とコミュニケーション ワンダーランド: あなたに逢いたくて (2024年製作の映画)

2.0 レイトオータム(2010)のキム・テヨン監督が書いて演出したとのこと。 ワンダーランドは疑似ビデオ通話を通じて亡くなった人とコミュニケーションをとることができる人工知能。故人との会話を通じエモ感を前面に押し出すライトSFになっている。美男美女…

尼崎育ちの想い あまろっく (2024年製作の映画)

2.0 あまろっくとは尼崎閘門の通称。 工都の号どおり経済成長期に尼崎市の工業地帯は地下水のくみ上げによって地盤沈下をおこしゼロメートル地帯となって水害が多発した。そこで治水および高潮対策と臨海部の船舶利用を両立させる目的で設置されたのが国内最…

飛び立つ時を待っていた鳥 ブラックバード 家族が家族であるうちに (2019年製作の映画)

3.2 ビートルズですきな曲は?といったら、きっと、いくつか挙げても、あとになってそういえばあれ挙げてなかった──という感じになる気がする。映画のベストも、あとになってからそういえばあれ挙げてなかった──という感じになりそうなのがいやだな。きっと…

顔と劣等感がもたらす人生 来世に期待ではメシがくえない今世のために

1、ふたりの暗殺者 一人目 2024年7月13日午後6時15分(日本時間2024年7月14日午前7時15分)ごろ、米ペンシルベニア州バトラーで行われていた集会で演説中のトランプ前大統領(78歳)が男に銃撃された。トランプ氏は右耳を負傷したものの命に別状はないが、集…

感傷の処理について 瞳をとじて (2023年製作の映画)

4.0 ビクトルエリセの(ドキュメンタリーや短編を除いた)三作目の長編映画、とのこと。ミツバチのささやき(1973)、エルスール(1983)、そして本作(2023)という寡作ぶりだった。 あらすじは──、20年以上前映画撮影中に失踪し行方知れずになった主演俳優…

30年ぶり4回目 ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー (2024年製作の映画)

3.3 四作目の製作発表は三作目(1994)のすぐあとに既に立ち上がっていた。が、結局30年が費やされ、その間にも紆余曲折があったようだ。 ひさしぶりのことには(当然ながら)ひさしぶりだなあという感慨を持つものだが、おそらく「ひさしぶりである」ことは…

ポゼッションを手本に オーメン:ザ・ファースト (2024年製作の映画)

3.9 シャマランが製作や演出に関わっているServant(サーヴァント ターナー家の子守)というAppleTV+オリジナル作品にNell Tiger Free(ネル・タイガー・フリー)という変わったなまえの女優がでていて、惹かれた。10代から女優をやっていてゲーム・オブ・ス…

砂漠とフェミニズム マッドマックス:フュリオサ (2024年製作の映画)

4.0 安全第一を掲げたい映画だった。このシーンで数人タヒんでます──というような大型アクションシーンが次々に描写され、終始圧倒された。 映画のアナウンスと同時に沸いたのはフュリオサ役のセロンの降板に対する賛否だった。この映画は前作(Mad Max: Fury…

蟻地獄のごとく泣かす 余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。 (2024年製作の映画)

3.4 原作は30万部突破の小説でその後漫画化されNetflixでの映像化へ至った、とのこと。しぬしぬで同情させる方法を推し進めたハイパーなお涙頂戴ものだが、しつこいほど泣かせる曲線が周到すぎてむしろ感心した。なにしろタイトルが「余命一年の僕が、余命半…

湿度と衛生管理 ファミリー・アフェア (2024年製作の映画)

2.8 ミスト噴霧器の伏線があるのだが日本人には解りにくかった。海外にお住まいの方、もしくは住んでいた方なら解るのかもしれないが、あっちのスーパーマーケットの生鮮売場にはミスト噴霧器がついている。農産物にみずみずしい見た目を与え、かつ鮮度を保…

あっち系がどうやって他者をおさえつけるか、または東京の選挙

おそらく思ったのとは違うところへおちる話です。 1、概要 YouTubeの「飯山あかりちゃんねる」の2024年6月28日のライブ『【岩下の新生姜ピンチ!】アンチひまそらあかねが不買運動?!』の感想などです。 まず話の前提となるSNS上のトラブルが紹介されました…