2024-01-01から1年間の記事一覧
4.0 荒唐無稽とまではいきませんが、かなり突飛な話だと思います。陪審員に召集されたジャスティン(ニコラスホルト)は事件の概要を聞きながら回想している間に、じぶんが車ではねて鹿だと思っていたのが人だったかもしれないと思い当たります。日時も場所…
4.0 旅芝居一座を率いる親方、嵐駒十郎(中村鴈治郎)は老齢にもかかわらず、私生児がいて若い内縁の妻を(京マチ子)をつくるほど甲斐性もちですが、浮草は男はつらいよのように見える話でした。 船でやってきた海辺の町は、駒十郎にとってたんなる巡業先で…
3.3 漫画とアニメは見ていません。この実写映画だけを見ました。 劇的に盛った話を想像していましたが、過剰さのない公平な話だと思いました。現実的でもあり、原作やアニメを見て芸大を目指す人がふえたというのも頷けました。東京美術学院で石膏デッサンを…
4.0 不倫を題材にした小津安二郎としては異色作になっています。ウィキペディアに『池部と岸にとっては唯一出演した小津作品であり、同じようなキャストを使い続けた小津にとっては異例であった。』とあり、積極的に路線・趣向を変えようとした感のある映画…
4.0 1932年の無声映画「大人の見る繪本生れてはみたけれど」をセルフリメイクしたものだそうです。彼岸花につづいて2本目のカラー映画になるそうです。Plexという無料ではありますがCMの多いストリーミングサービスで見ました。 小津安二郎お得意の父娘哀話…
3.8 小津安二郎はじめてのカラー映画だそうです。小津映画解説でよく引き合いにされる赤いやかんも出てきました。 大企業の常務である平山渉(佐分利信)が長女節子(有馬稲子)の突然の嫁入りに気を揉むという話で、父としての心境の変化をコミカルに描いて…
3.8 小津安二郎は1963年12月12日、誕生日とおなじ日にがんのため60歳で亡くなり、1962年製作の本作が遺作となりました。おなじみのテーマである父娘の別れ──娘の嫁入りをあつかったドラマですが、より通俗的にユーモラスに描いています。乱暴に言うと晩春を…
4.1 数年前東京暮色がにわかに着目されたのは有馬稲子の一枚の劇中スチールだった。おそらくvoguejapanか何かに載って火が点いたのだろう。 うしろで束ねていてショートヘアよりも短く見える髪型だった。ほおづえをつき、ほおをささえた手指にタバコをはさん…
3.7 ダルバは小児性愛者の父親によって立場的にも性的にも妻として扱われていた12歳の少女。そのグルーミング(=未成年が精神的・肉体的に手なずけられ、アイデンティティが歪むこと)を解いていくのが映画の骨子。 母親は当時5歳だったダルバの共同親権を…
4.2 是枝裕和監督のデビュー作であり江角マキコのデビュー作でもあった。Maborosiというタイトルがついていて海外で評価が高い。RottenTomatoesのオーディエンスレビューを見て解ったがMaborosiは海外にコアなファンをもっている。一方日本でそれほどでもな…
4.0 未来の自分に会って今の自分を見つめ直すという話になっている。レディバード(2017)を思わせた。というのもレディバードの骨子は家族愛と地元愛を再認識するところにあったし、主人公エリオット(Maisy Stella)の弟がシアーシャローナンのストーカー…
4.0 Kanozero Petroglyphsはロシアにある遺跡だそうだ。岩石に動物の絵や文字が刻まれているが、意味はまだ解明されていない。フィンランドの女学生が列車に乗ってその遺跡を見に行く。その道中劇。 カンヌのグランプリ(二席)になりアカデミーの国際長編映…
3.7 ビバリーヒルズコップは(4つ目の)続編までに30年かかったがビートルジュースは35年かかった。 3作目の可能性について聞かれたバートン監督は「これつくるのに35年かかってるんだから計算したらつぎは僕も100歳超えてることになるわけで科学が進歩する…
webで拾った情報だが長野県には日本一多い7名の女性杜氏がいてそれぞれが評価の高いお酒をつくっているのだそうだ。(2022年のweb情報) 女性杜氏にはますますご活躍いただきたいと思うが、女性を押し出してマーケティングをはからざるを得ないところに日本…
3.7 映画は2020年におきたディトラウ外国人排斥事件というじっさいの事件にもとづいているそうだ。 ルーマニアのディトラウという村で、パン工場がスリランカ人を雇用したことに抗議し、ハンガリー系住民が牧師を陣頭に1,800の署名を集め市役所に嘆願書を提…
4.0 日本では芸能関係者は思想的政治的なことを言わないが、あちらでは若い人気者でも主義を明言したり(2024/11/05の投票日にそなえて)トランプかハリスかを公言することがある。バレラがスクリーム7のヒロインを降板したのは中東の紛争に関する見解をソー…
4.5 若さを失うほど、若者との隔意とともに「おれはもう若くないんだな」という実感がやってくる。おおむね30代以降にそれがきて年をとるほどゆるやかに静まっていく。ゆるやかに静まっていかない奴もいて、そんな奴が若い女に執着して事件化することが定期…
2.3 この映画版もテレ東の何かおかしいも雨穴さんのオリジナルYouTube動画に劣る。つまり一介のウェブライターである雨穴さんがつくった映像作品のほうが映画よりもドラマよりも面白い。オリジナルYouTube動画は2,354万回再生である。(2024/10現在の『【不…
3.0 開戦前の上層部では海軍と陸軍がいがみ合い、天才投資家がつくった裏金「バニシング」をめぐって混迷している。 山本五十六(阿部サダヲ)は──『(その金をつかって)10年、開戦を先に延ばしてみる。その10年の間に戦争を回避し、この国が生き残る道をみ…
1.0 まだ一話しか見ていません。 優希(清原果耶)は冷めたポップコーンを食べてあげる気づかいがあるから優しいとみなされ、その優しさが重荷だという彼氏から別れを告げられる。広海(佐野勇斗)はギフテッドとして海外留学したが挫折して優希らのいる常青…
3.9 Woman of the Hourは殺人鬼Rodney Alcalaの実話。1978年、当時身辺調査が緩かったためAlcalaはすでに5人の女性を殺害し12歳の少女に対する殺人未遂で有罪判決をうけていたにもかかわらずデートゲームという男女マッチメイク番組に出演した。Alcalaによる…
4.0 imdbに公開当時(1998年)のパンフレット画像があった。パンフレットには大友克洋とロジャーコーマンと藤井フミヤの賛辞が載っていた。そこで大友克洋はこう書いていた。 『これは、アニメーションと云うカテゴリーで作られ、映像作品と云う意味を持ち得…
4.5 目的が功名心にまみれている──と思うことがある。何をするにも、自分の内心に承認欲を感知してしまう。ほめられたい、好かれたい、栄誉をさずかりたい、バイトくんから尊敬されたい、さりげなく自慢したい、多数のいいねやフォロワーがほしい──そういう…
3.5 グレンパウエルというとThe Dark Knight Rises(2012)のちょい役のイメージがあり、他の映画でも端役と脇役の中間のような扱いだったからブレイクは意外だった。晩成感があるがまだ35歳(2024年)だそうだ。 がちむちな男っぽさと適度なダサさで、見て…
3.0 さいきんFilmarksの広告が増えている。有料サービスへ誘い込みたい──という思惑があるのかもしれないがバナーやマルチプレックスだけでなくオーバーレイのアンカーや全画面などあらゆる表示形態の広告がでてくる。無料で文を置いているので意見する身分…
5.0 真田広之は『SHOGUN将軍』のエミー賞受賞ですっかり時の人になった。ふしぎなほど(日本へ)戻ってこない人だったから特大の成果が出てよかった。安堵した。 侍の話なのに外国人にウケるつくりになっていることが賛否になっていたが映像作品は俗受けこそ…
2.0 沙織里(石原さとみ)は必死さをだそうとしているのがわかった。が、必死さをだそうとすることと、必死に見えるのはちがった。 砂田(中村倫也)は局の方針に疑念をもつ情け深い記者──という設定だが、昨日今日番組づくりをはじめた──わけでもない局内で…
3.6 まず売春と薬物常習者である杏(河合優実)が描写される。底辺な生活環境と、母の春海(河井青葉)の毒親ぶりも併せて描かれる。個人的に日本映画の壮絶人生描写には、はいはい悲惨ですね──という印象しかおぼえない。日本映画の、なんか衝撃を与えよう…
4.0 誰に対しても「あんたがわたしを知ってるってだけで腹が立つ」と面責する老人が「あれ、おじさん昨日もパコのほっぺにさわったよね」に感化されて自省する、言わば不機嫌な老人が少女の純真に溶かされる話。極彩色で諧謔的だが完璧主義の中島哲也のコン…
3.1 10年ぶりの──という謳い文句だが、行き当たりばったりみたいな筋書きと派生みたいな出来事で構成された猟奇殺人の話。82歳にしていつものダリオアルジェントだった。日食、盲目、白杖、アグレッシヴな盲導犬、水蛇。ディティールに相関性はなく、唐突で…