津次郎

映画の感想+ブログ

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

キングダム: アシンの物語(2021年製作のドラマ)

3.0東京でオリンピックをやっているのだが、韓国のニュースがまいにち一個はかならずある。韓国は映画やアイドルなどのエンタメビジネスによる世界の認知がある。が、モラルやスポーツマンシップの欠如で、しばしば問題になる。日本は目のかたきにされ、こと…

ばるぼら(2019年製作の映画)

1.0人を生かしめる才能のひとつに生まれがあると思います。それは正に才能です。わたしたち庶民は、生涯を通じて、生まれも才能のひとつである──ということを、どうにか呑み込める寛容を持てるにんげんになれるように努力を重ねています。 このひとが監督し…

淀川長治の名言とは カリフォルニア・ドールズ (1981年製作の映画)

4.0淀川長治の名言のひとつに「男しか出てこない映画に駄作なし」というのがあるそうだ。 『著書『男と男のいる映画』において「男しか出ていない映画に駄作無し」と格言を残している。』(ウィキペディア:淀川長治より) 読んだことがないので、名言がなに…

夏、至るころ(2020年製作の映画)

1.0海外では、俳優が監督業へまわると、いいしごとをする。がんらい、映画をつくりたいと思っているひとが、俳優として業界へ入ってきたのなら、彼/彼女が、まっとうな監督になるのは順当なことだ。 イーストウッド、ニューマン、ベイティ、レッドフォード、…

戦略的マーベル ブラック・ウィドウ (2021年製作の映画)

3.7なくなってしまったけれどすごく強いプロレスラーで橋本真也さんというひとがいてフローレンスピューを見ながらおもいうかべていた。ファイティングファミリーのイメージもあるが、たくましい。橋本さんはわりと童顔なひとで、似ているとまでは言わないが…

“ストーカー”を描く デュエリスト/決闘者 (1977年製作の映画)

4.02021/07/015のニュースにこんなのがあった。『埼玉県内の20歳代の女性にストーカー行為をしたとして、浦和東署は14日、春日部市大枝、リフォーム業の男(41)をストーカー規制法違反容疑で再逮捕した。男は、この女性を十数年前に電車内で見かけて以来、…

脚本の重要性が如実に トランス・ワールド (2011年製作の映画)

3.5インディな低予算映画で、国内の概説ではクリントイーストウッドの息子がでていて、ファンタスティックビーストおよびエイリアンなどのキャサリンウォーターストンがでている──となっている。 が、ごらんになれば解るとおり脚本がいい。脚本家のひとり、…

ヒッチコック、ハリウッドへ進出 海外特派員 (1940年製作の映画)

3.8「いいやつだけどパーティーに呼びたくなるやつじゃない」ハワードヒューズ(ハワードホークスだったかもしれない)が、ハリウッド進出をはたしたアルフレッドヒッチコックをパーティーに招待した際、かれについてそんな感想を残したという逸話が残ってい…

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

2.9話は、ひとそれぞれ、思わせるものがあると思う。わたしはわりと古い人なので宇宙の戦士を思い浮かべた。映画版のスターシップトゥルーパーズも思わせる。氷河のロシアからは遊星からの物体の感じもあった。クリーチャーは、見たことありそうな感じ。クワ…

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0なにも知りません。鬼滅についていっさい白紙です。はじめて見ました。(無知ゆえ見当外れの可能性があります。) すぐに部分的な話だと解ります。 たとえばスターウォーズのどの映画を見ても、尺のなかで起承転結するので、部分的であることが気になりま…

血と糞と味噌にまみれたおしんの殺戮劇 ビー・デビル (2010年製作の映画)

4.5日本の映画監督は、女性が虐げられる映画を、好んで撮ってきました。 だもんで、女性が虐げられるような封建的な作風が「日本人が好む映画」と誤解されてしまった──わけです。 じっさいには、わたしたち日本人は、そんな作風を、好きじゃない。と思います…

アバウト・タイム 愛おしい時間について (2013年製作の映画)

3.5さいしょのやり直し(タイムトラベル)で、かたわらにいたポリー(Jenny Rainsford)に新年キスするばめんがいちばんいい。かのじょ、すごく嬉しそうにサンキューティムと言って、(それがRachel McAdamsよりMargot RobbieよりVanessa Kirbyより、かわい…

モノクロなのが救い ムカデ人間2 (2011年製作の映画)

1.8わたしは日本人なわけですが、洋画がすきで、洋楽もすきです。たいていのばあい邦画より邦楽よりすきです。だけど西洋社会に日本人が受け容れられているとは思いません。 住んだことも、行ったこともあまりないので、せっとく力はありませんが、おそらく…

第8日の夜(2021年製作の映画)

2.5ホラーや時代もののリアリティには、さまざまな要素が必要だが、まず庶民らしさが前提になる。と思う。 中田秀夫や清水崇といったホラーの「巨匠」が、毎度、目も当てられないモノを積み重ねている(だけど仕事はひっきりなしの怪異)が、たとえばかれら…

ブランドが大事 ラストゲーム 最後の早慶戦 (2008年製作の映画)

2.7最後の早慶戦がこんにちまで語り継がれるドラマとなっているのは、それがワセダとケイオウの話であるからに他なりません。でなければ歴史の隅に追いやられ、何十年も経て映画化されることは有り得ないでしょう。 無関係のにんげんにとって「だからなに」…

ノアセンティネオのかわいさ チャーリーズ・エンジェル (2019年製作の映画)

2.3imdbの点が異様に低かった。4.8。 小市民なので、映画を見るまえに、imdbの点をかくにんする。imdbの点は手堅い。ので、参考にして、見たり、見なかったりする。映画に点が付いているのは、消費者として助かる。 世のなかには、作品に点をつけることは、…

レイチェル・ペーパー(1989年製作の映画)

3.5むかしのジェームズスペイダーはほんとにヤなやつで、役もそんな役回りばかりで、きらいと言ってしまうのもやぶさかではなかったが、歳をかさね肥えて禿げ、すきな俳優になった。 かつては「冷淡なイケメン」のポジションだけだったが、おそらくご自身が…