津次郎

映画の感想+ブログ

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

孤独と一人暮らしは意味が違う ラッキー (2017年製作の映画)

3.7 主人公はラッキーというあだ名の老人。身寄りがなく頑固で偏屈。牛乳を飲むが喫煙もする。周囲の親切や節介に対して冷淡だが、ほんとうは死が怖くて仕方がない。 憑かれたように砂漠を歩く男はパリテキサスを彷彿とさせたが、この映画は彼が立ち寄るダイ…

自己嫌悪からの恢復 サンダーボルツ* (2025年製作の映画)

4.0 王道なヒーローものはスーパーマンやスパイダーマンやバットマンにまかせて美男美女はアベンジャーズにまかせて悪ガキはスクワッドにまかせて、それらのどれでもない、はみだしもの達が活躍するアンチヒーローなヒーロー映画。 『Thunderbolts*』のアス…

ノワールな韓国社会 84m² (2025年製作の映画)

2.9 韓国は自殺者数が多くOECD中ダントツの自殺率を20年以上維持している。KPOPや韓ドラのきらびやかな世界が暗い側面を隠す一方で無情な社会性やタイトな人間関係が見られる韓国映画は多い。 『韓国映画がしばしば描く、非情な/暗鬱な/旧弊な韓国社会がある…

裸の王様、ジョーカーにまくし立てられる!虚飾と本音、なんらかの転換期

お笑い芸人の千原せいじ氏(55)の番組「せいじんトコ」にて、せいじ氏がゲスト出演した戸田市議河合ゆうすけ氏(44)と言い争いになり炎上している。 言い争いとはいえ、言葉数もロジックも河合ゆうすけ氏が圧倒し、千原せいじ氏は拗ねた高校生のように要領…

オリジン ホワイトバード はじまりのワンダー (2024年製作の映画)

3.5 ワンダー(2017)でトリーチャーコリンズ症候群の少年オギーをいじめていたジュリアンの後日譚。学校を永久追放されたジュリアンがヘレンミレン演じる祖母に会い、彼女の数奇な過去を知って悔い改めるというスピンオフ映画。ワンダーを書いたのは作家兼…

映画「砂の器」に描かれていた選択的夫婦別姓の問題点

さちことよしおというYOUTUBEチャンネルの『4分でわかる!夫婦別姓がダメな理由を超わかりやすく解説する』という動画を見ていたら突然映画砂の器のシーンを思い出したので備忘のために記録しておきます。 今西警部補(丹波哲郎)が戸籍調査のため大阪を訪れ…

女の中にいる女 サブスタンス (2024年製作の映画)

4.0 サブスタンスの意味を調べたら「本質、実質、内容、趣旨、要旨、意味」と出てきた。映画ではものの中身を指していると思うが、たんに中身のことではなく「あの人は若くてきれいだが性格はどうか」と考察したばあいの中身、美しい外見をもったものの中身…

孤独な旅人 名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN (2024年製作の映画)

3.7 監督も出演者たちも、誰もが知っていて存命中でもある人物を描くことの重さに細心の注意を払っている映画だった。ディランを聞いたり見たことがある人ならシャラメやエドワードノートンがどれほど当人を模しているかがわかったと思う。ディランは投げや…

不死という反則技 オールド・ガード 2 (2025年製作の映画)

1.5 アバターに『生身でないジェイクやノームの戦闘は生死の危機感(説得力)に欠ける。反して生身なトルーディはカッコいい。』と書いたしGHOSTINTHESHELLで気になったのは電脳化義体化するまえのトグサだった。フリーレンがいいのは「人間の寿命は短いって…