津次郎

映画の感想+ブログ

2020-06-10から1日間の記事一覧

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.0身上や地位を打開するとき感動がある。落ちこぼれが難関大学に合格したり、ヤンキーが議員になったり、意外な仕事に就いている美女を「きれいすぎる~」と形容するのにも驚きと面白さがあるからだ。 意外性は売れる。人はそれを知っている。ハーフになり…

わが母の記(2011年製作の映画)

5.0主人公、洪作(役所広司)が、母校の校庭で「この遊動円木で詩を書いたことがある」と琴子(宮崎あおい)に話すが、詩の内容が思い出せない。 これが伏線になっている。その詩を母が唐突に諳んじる場面がある。 ぼけてしまった母が、その詩の切れ端を後生…

CUTIE HONEY TEARS(2016年製作の映画)

2.0スプラッター・ゴア系のB級作品、V系またはセクシー系のSF、雨宮慶太や押井守の亜種等々、数多の「未来」が、廃プラント施設で撮られています。その恐るべき紋切りイメージに、辟易したことはありませんか?荒廃した未来には、かならず配管がめぐっている…

飛べない鳥と優しいキツネ(2018年製作の映画)

4.0原作はWeb漫画とのことで、おそらくターゲットも若い世代だと思われる。共感がじわじわと拡がって映画につながったのだろう──と思った。 素朴な子を起用していて、効果的なファンタジーが挿入される。善悪を単純化しない。幸不幸の都合調整がなく、安易な…