津次郎

映画の感想+ブログ

ループするラブコメ パーム・スプリングス (2020年製作の映画)

パーム・スプリングス(日本語吹替版)

3.5
ブラックミラーの宇宙船カリスターでジェシープレモンスとともにひときわ目を惹いたのがクリスティンミリオティだった。誇張なしでアリータ(バトルエンジェル)にでてくるサイボーグのように目がおおきい。且つ音がしそうなほど濃い顔立ち。(リバーデイルのカミラメンデスが薄く見えるほどの。)
すてきだが、なんとなくコミカルで、役の幅は狭い──と思うが、一度見たら、わすれない。

同じ日を繰り返す男女が、真実の愛に目覚めていく話。Groundhog Dayの醍醐味は、なんどでも反復することによって真実(人生で大切なモノはなにか)に目覚めること──に他ならない。その本質を捉えた楽しいラブコメだった。サンダンス史上最高額で落札された──という。

本作の魅力を支えているのはその場所パームスプリングスだと思う。
wikiにはこう書いてあった。
『パームスプリングス(英: Palm Springs)は、カリフォルニア州リバーサイド郡に位置する都市である。砂漠リゾートで、ロサンゼルスの東約180kmの場所に位置する。市には有名なゴルフコースが数箇所ある。 近くの砂漠や山での水泳、テニス、乗馬、ハイキングが主なレクリエーションである。』

冒頭から、きらきらの陽光と広々の砂漠と真っ青な空と湿気のない熱気感が、映画中ずっとつづく。どうだろう。わが国で、自宅のプールで、ピザのかたちをしたフロートボートに寝そべってビールを飲める人がどれほどいるだろうか。そこは、乾いた大地に、アメリカ人的欲求によって生み出された楽園だった。

現実世界では、んなこと、口が裂けても言えないが、映画の中では、きれいなひとが、スラッティ(淫奔)なのは、すごく楽しい。

そのての蓮っ葉な女はロザンナアークエットやブリタニーマーフィーやアンナファリスetcがいい感じだったが、その気配にプラスして、ゾーイカザンや(エレンの頃の)エリオットペイジやサリーホーキンスのような「非モテな個性派」の気配もあるミリオティはこれからぐいぐい来そう。