津次郎

映画の感想+ブログ

AWAKE アウェイク(2021年製作の映画)

AWAKE アウェイク

2.3
Gina Rodriguezという女優さんをはじめてみた。けんさくしたら、本国ではかなりな人気者。チャリティや慈善活動など、篤志家としても高名。とりわけ、ご自身の出自でもあるヒスパニック系アメリカ人から絶大な支持がある。

庶民的な容貌。
女優さんで(そこはかとなく)しゃくれ=せり出しアゴといえばキーラナイトレイだったが、よりそれが特徴的。好きな顔。

動きも体躯も、なんとなくもっさり。
スター/セレブオーラがまるでない。
彼女も、彼女がスターダムになる風土も好ましく感じた。

というわけで、人気者を起用したネットフリックス映画の体だが、格別にユニークな世界観だった。

なんらかのパルス、EMP爆弾のようなもの(だと思うが)によって電気・電子機器が使えなくなったことの副作用として、人々が眠れなくなる。もじどおり、眠ることができなくなった人々のパニック映画。
そんなはなし見たことも聞いたこともない──ので、さいしょは興味深く見始めた。

主人公ジル(Gina Rodriguez)の娘マチルダだけが、眠ることができる。だから、マチルダを生け贄に捧げたら、人々がまた眠れるようになる──と展開するところで「?」となって興醒めした。

映画内の人々は敬虔なキリスト教信者ゆえ、サクリファイスによって世界が元に戻ると考えた、ことに加えて寝てないゆえ、思考がまともではない──と設定されているが、それでもまだ「?」だったが、ツッコミ入れながら楽しむ系のネットフリックス映画で、その需要は満たしている。(駄作でも気取っていない映画には腹が立たない)

バイプレイでしばしば見るFrances Fisherが出ていた。かのじょって年食わないんだろうか。
いまさらながらの感慨だが、アメリカの家族(という単位)は、肌色や風貌が多様だと思う。
Copenhagen(2014)やさようならコダクロームの気鋭監督だったが、これはわりと流して撮った感じがした。

だれしもご経験あろうと思うが眠らないと狂う──ってのはほんと。だが、それは、自発的に、強制的に、覚醒しているのであって、意味のない虚勢でもある。若いころは、眠っていないことが、ある種の自慢になったので、青かったわたしは雀荘で36時間ぶっつづけで打ったのを豪語したもんだw。