津次郎

映画の感想+ブログ

超ヘビーな泥仕合 離婚弁護士シン・ソンハン (2023年製作のドラマ)

離婚弁護士シン・ソンハン

4.0

扱う離婚ケースがひとつひとつ重すぎてすごいストレスです。わら

シンソンハンは垂涎のオーディオシステムをもってますが聞くのはトロットです。じぶんとしてはこれはあるあるで(たとえば)金持ちの叔父が居間に超高額な輸入オーディオを保有しているのに聞くのが演歌ということが意外にあります。

このドラマで泥仕合離婚劇がもたらす未曾有のストレスを乗り越えられるのはシンソンハンと二人の友人のムードです。
三人は結婚できない男orまだ結婚できない男のような愛すべき人間味とオヤジ値を持っており画を明るくしてくれます。
韓国は中堅のバイプレーヤーに他国/業界とは比べようがないほどの厚い層を持っています。ここでも見たことがある中年が活躍していました。

スンウは主に知的な役を任される人気俳優で堺雅人みたいなポジションだと思われます。知的障害者のマラソンランナーを演じた映画でブレイクして以来、映画でもドラマでもかならず主役かつ善をやる感じがあります。

(なんとなくですが)おそらく韓国人は役柄上においても控えめな人間が好きだと思います。(韓国では)加瀬亮にすごい人気があります。(加瀬亮みたいに)押しが弱いけれど、隠し持った才能がある人をヒーローにする傾向があると思いました。

共演者のハンヘジンは40超にしてすごい美貌です。26年という忘れられない映画に出ていました。つねに場にそぐわない美貌ですが美貌の種類としては目を離すと忘れるタイプですw。

韓国は映画やドラマにお金を投じ重点を置きますが、魅力的な人たちとそれを描くことができる技量があれば、視聴者から信頼を得ることができます。このことはYouTuberやTiktokerの人気をみればわかることです。ならばエンタメのクオリティをあげれば国家や国民に人気や信用を集約できるはずです。

あたらしいドラマごとに史上最強のクソドラマを更新する日本の事情とは異なり、あちらのドラマのクオリティは高く離婚弁護士シンソンハンも人の機微を描いていると思います。
韓ドラを見るたび、よくこういう微妙な心象を描けるものだ──と感心します。

とはいえ本作はそれぞれケースが重すぎて、且つみんな巧すぎて、見続けられるかわかりませんw。