津次郎

映画の感想+ブログ

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

弩級感動ポルノ 湯を沸かすほどの熱い愛 (2016年製作の映画)

1.5宮沢りえが圧倒的に上手でした。死にたくないようのセリフや死に際の恍惚の表情は鬼気迫るものがありました。セリフなく出番少なめですが、篠原ゆき子も印象的でした。だらしないのに憎めない男、オダギリジョーの独壇場だと思います。杉咲花には天賦のも…

文字どおりのブラック・ユーモア ブラック・クランズマン (2018年製作の映画)

3.8コメディだと思っていると諸処に啓発が表れる。集団リンチを語る集会やエピローグはドラマの一貫性を破ってメッセージを伝えてくる。もっともコアな部分に食い込む話でもあり、監督自身、冷静に語ることができなかった感じがあった。 もともとスパイクリ…

稼ぎ頭2投目 アナと雪の女王2 (2019年製作の映画)

3.4インクレディブルにアナのごとくババッとなんでも凍らせるフロゾンというヒーローが出てくる。ボードを履いてて目前を凍らせながら滑走する。その凍結の使途は解るのだが、凍らせなきゃ進まないゆえに、眼にも止まらぬ速さで凍結路をつくり──滑ってゆく。…

ジョリーの当たり役 マレフィセント2 (2019年製作の映画)

3.4森の精たちの細やかな造形がすごい。2019年のディスニー映画なんだからエフェクトの粋を推していたつもりだったが、冒頭からしばらく口をあんぐり開けていたことに気づいた。 森から人間に向くと、頬のふくらみとへこみに目が行く。 マレフィセントの頬骨…