津次郎

映画の感想+ブログ

ブラッシュアップした チャイルド・プレイ (2019年製作の映画)

チャイルド・プレイ(吹替版)
3.0
チャイルドプレイなんて見んでもわかる気がするのだがオーブリープラザのクレジットに惹かれた。
オーブリープラザは変で楽しい女優だが、シリアスムードには向かない。必然的にホラーも向かない。だが、コミカルな妙味になる。はたして嵌まりのシングルマザーだった。

世のなかにはふしだらではあっても、じぶんなりに子供に愛情を注ぎ、ネグレクトとは言えない母親がいる。淫奔が親の資格をスポイルするかと言えば、それはないと思う。男好きでおおざっぱで単純だけれど、放任ではない、楽しいシングルマザーがオーブリープラザにぴったりだった。
このひとのいっつも囲み目に濃くメイクしてる顔、好きです。

シリーズものホラーのタイトルを見るたび、さらに、なにしようっていうのか、と思って逆に気になる。13金とかハロウィンとか、どこをブラッシュアップしようっていうんだろう、と気になる。ゆえに、見んでもわかる気がしても、見たくなる。

ましてチャイルドプレイなんて、大の大人が人形相手に逃げまくるよたばなしを三つも四つも五つも六つも七つもつくってるわけである。チャイルドプレイなんだから、とうぜんといやとうぜんなんだが、さらに、なにしようっていうんだろう──の興味が、個人的にはありすぎるほどあった。

ただし今作は位置づけとしてリメイクになるらしい。ゆえにタイトルのあとにつく数字もサブタイトルもない。たんに「Child's Play」で、予算も大きかったようだ。
ブラッシュアップのポイントはオーブリープラザと強い子供たち。窮鼠になるけどラストはチャッキーが派手に壊されるのが楽しかった。
また、リメイクゆえ過去シリーズとはチャッキーの顔が違う。大人でも子供でもなく、西洋人でも東洋人でもない顔、かつ愛玩に不向きな顔。かなり微妙だった。

おそらくアナベルのシリーズに人気とお株を奪われているので、リブートしたかったはずだが、コミカル要素が不徹底で、可というところだった。もう残された道はアナベルvsチャッキーしかないんじゃなかろうか。