津次郎

映画の感想+ブログ

やっぱ異能+少女はつええ ノット・オーケー (2020年製作のドラマ)

ノット・オーケー

4.0
いまごろ見たからいまごろだが、なんかのりゆうで撮影が頓挫している。製作再開を願って署名活動もあるらしい。じっさい、いいところで途切れている。気になってしかたがない。

ソフィアリリスがいい。ちいさな体躯にくしゃくしゃのショートヘア。そばかすだらけの顔。吸い込まれそうな碧眼。表情豊か。笑顔は子供っぽいけれど嫌悪するものにたいして、恐ろしい表情も見せる。演技が上手。

いわゆるサイコキネシスをあつかっているドラマ。(だと思う。)ロートルなわたしはクローネンバーグのスキャナーズを思い浮かべた。能力者は電子レンジを遠隔操作できる。たとえば人の頭の中に。

ドラマは主人公の特殊能力を外すと緩やかな学園ものの様相をしている。
シドニー(ソフィアリリス)はじぶんのなかにゲイ属性を感じて焦りはじめている。破壊的な能力と、まったりした学園ドラマが融合していて、とてもフレッシュな感触だった。

頓挫の理由は公式(Netflix)にはCOVID-19の影響による撮影キャンセルとされている。2020のドラマで今(2022/03)も更新情報はない模様。

2020の2、3月が蔓延の始まりなので、タイミングとしてCOVID-19最中に撮ったドラマより撮り終えてCOVID-19に突入したドラマのほうが立て直しにくい──のかもしれない。むろん内情は解らないが。
ただ観衆からも批評家からも熱賛されたドラマなので再開してほしい。と思う。

続編見たくてどうしてもムズムズするならSpontaneous(2020)をお薦めする。爆発とかテンション似ていて、多少は気が晴れる。