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2.3
女性を見下している感じの嫌なやつ兼会社上司が街で柱にぶつかって倒れ、目覚めると男女が逆転した世界だった。
2018年のフランス製作のネットフリックス映画「軽い男じゃないのよ」Je ne suis pas un homme facileのリメイクだそうだ。ネトフリ内を探したら途中まで見たらしくシークバーが真ん中で止まっていた。
構造がわかってしまうと、映画は男女が逆転した世界のあるある消化になる。
その世界では女たちが野卑でがさつな男のようになり、男たちはみだしなみにこだわってぺちゃくちゃおしゃべりをする女のようになっている。
話をもっていきたいところへもっていくために女は全員がさつに、男は全員めめこく単純化されている。
その単純化には、男たちがサラダを食べ女たちは肉を食べるとか、工事現場にいる粗野な女たちが、道行く男を囃す──というような、短絡と時代錯誤が少なくない。
日頃男性にしてやられている女性向けに、胸のすくシーンをいっぱい用意しましたよ──という用途の映画になっていて、予期できない描写はなかった。
さらに世界が逆転した時点で、正常な世界へもどった主人公が、女性を見下すことのない上司に改心するところまでよめるが、じっさいそうなった。
世評もconsへ振れている。
metacritic「概して好ましくない」39/100、imdb5.9、RottenTomatoes18%と49%。
『ガーディアン』紙はこの映画に5点満点中1点を付け、「痛々しいほど面白くないハイコンセプトな思考実験」であり、「才能の犯罪的な浪費であり、この作品でIMDbのプロフィールを台無しにしてしまった俳優たちの面々は、この恥辱に見合うだけの多額の報酬を受け取っていたことを願うばかりだ」と評し、映画を「恥知らずなほど馬鹿馬鹿しく…… うんざりするほど面白くなく、終盤には笑ってしまうほど真面目だ」と評した。
(英語wikiより)
監督はMe Before You(2016)やWicked Little Letters(2023)を撮った定評あるThea Sharrock。
映画製作には通りやすい企画というのがあるのだろう。男尊女卑にたいするアンチテーゼといえば資金が集まりやすく、たとえ凡打でも、男女平等参画を促す映画なら酷評への耐性をもつとは思う。
しかし前述したとおり、街の柱に頭をぶつけた開始16分あたりで、ながら見になった。
このような「もしもの世界譚」は、たとえばイエスタデイ(2019)ならばビートルズの知らない世界の描写に興味を担保できる。
しかし社会のカリカチュアみたいな世界は、ただ構造を消化するだけで笑えるところがなかった。
ただ登場人物みんな年くっているのは擁護したい。