津次郎

映画の感想+ブログ

スノビズム 海のふた (2015年製作の映画)

1.0
売り上げにこだわらず、こだわりのものを、自分なりの方法で提供するカフェを、地方でのんびり経営していく──そんな「クオリティオブライフ」を夢見ているひとが、おそらくごまんといることでしょう。

わたしも日々サービス員をやりながら、そんな「理想の自分の店」を、漠然と、思い描くことがあります。
それが、ドラマとなれば、とうぜんおしゃれですし、ゆるい癒しもあります。

ところで、どうでもいいことですが、わたしはそれらの荻上直子的「癒し」感が、大嫌いです。一見リベラルなようでいて、じっさいは不自由で、なにより排他的です。荻上系は、観衆が選ぶのではなく作り手が観衆を選びます──そんな気配を感じずにはいられません。

原作も映画も、スノビズムの極みだと思いました。