津次郎

映画の感想+ブログ

0点 君と世界が終わる日に Season1 (2021年製作のドラマ)

君と世界が終わる日に

1.0
ツッコみたくても、ぜんぜんツッコまないのが、社会の美徳であると思う。

世の中、なにも言わないに、こしたことはない。

しかし、ロメロがナイトオブザリビングデッドを作ったのは1968年である。

今は2021年。

50年のあいだに、いくつものゾンビドラマ/映画がつくられた。

しかも、これをつくった国は、開発途上国じゃありません。

だから、たぶん、さいきん、文明に降り立ったばかりの人たちがつくっている。──のでしょう。

わたしは、2021年に公開されたドラマで、ナイトオブザリビングデッドのプロット(ぞんびがあらわれた→びっくり→たたかう)を、そのまま見せられるなんて、思っていなかった。

ゾンビをたおすことに良心的呵責をかんじてしまう主人公──その躊躇の演出を見せられるとは思っていなかった。

その汎用な博愛ポジションの主人公に、武闘派が絡む演出を見せられるとは思っていなかった。

ゾンビがあらわれるところまでの、さらに、咬まれたか咬まれてないかの、叙説型の演出を見せられるとは思っていなかった。

ゾンビのコンテンツでゾンビがあらわれることは知っている。咬まれるとゾンビになることも知っている。それを知らない現代人はひとりもいない。

ひ・と・り・も・い・ま・せ・ん。

隣国のSweet Homeと並べると公開処刑になったがhuluとNetFlix、サービス違いなのが残念。

いま芸能の世界も厳しいようだが、こういうお粗末なドラマをつくっておいて、新型コロナウィルス禍下における、ドラマ/映画関係者たちの窮状を語るってのも、卑怯だと思う。

禍下だから、味やクオリティが黙許されるサービス業ってありますか?

ロクなもんつくっていないのに、頑張ってます──みたいな精神論で許容されてしまう感じが、日本のドラマ/映画の世界には、もとから、あると思います。0点